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先日、Zoffでメガネを購入してみました。
単価が1万円程度。驚きの価格です。しかも即日仕上がり。どうして可能なのでしょうか? お客さんとして購入してみた経験に基づいて考えてみたいと思います。 視力検査~受け渡しまでのプロセスが簡潔 メガネを買おうと決めた時点で、視力検査を予約します。私の場合は30分弱待たされましたが、混雑していなければすぐにできると思います。ただ30分ほど待つ間にフレームを選べるので、それほど長くは感じませんでした。 視力検査は悪く言えば雑なのですが、良く言えば早くて簡潔。さらに視力検査終了後、1時間ほどで受け取れます。以前は考えられなかったですよね。このプロセスには様々な秘密が隠されているように感じました。 単純化のパワー ここから先は私の推測なのですが、おそらくZoffでは、レンズの種類を減らしているのではないかと思います。かつ、「標準」レンズに収束するよう誘導しているのではないかと感じました。 視力検査のあと試しにメガネをかけてみたとき、私は3~4種類のレンズの中から選ぶように言われました。最初に示されたレンズ(=「標準」レンズ)は、遠くのものがやや見えにくいと感じたのですが、おそらく0.8か0.9くらいは見えており、ほとんど支障はなさそうな感じでした。結局、この「標準」レンズにしないと料金が高くなってしまうため、敢えて他のレンズに変えることはせず「標準」レンズを選択しました。実際、日常生活においても1.2や1.5も見える必要は必ずしもないので、このレンズで充分間に合います。(もっとも、不満の方もいらっしゃると思います。) もしこのような事が可能だとしたら、おそらく相当のコスト削減が可能になっているのではないかと思われます。そしてこのことが、1時間という驚くほど速い仕上がり時間を可能にしているのでしょう。なぜなら、標準レンズをあらかじめ各店に在庫として置いておくことができるからです。上述のように、各人の視力に合った微調整までは行わないでしょうから、数種類のレンズを配備しておいて、多少の調整をすれば十分なのではないでしょうか。 まとめると、レンズの種類をできるだけ減らすことによって、おそらく製造コストが低減できます。低価格も実現できます。レンズの微調整をしないことによるマイナスは、この低価格とスピードによってカバーします。また、フレームの種類は割と豊富なので、バラエティを楽しみたいお客さんにもある程度満足してもらえます。1万円弱という低価格なら、1度に2~3個買うことも可能です。実際私も2個買いました。 まさに、コロンブスの卵。 考えてみればこのような顧客ニーズはあってしかるべきなのですが、理由はともかく、Zoff以前にはこのようなモデルはなかったように思います。 ビジネスモデル・イノベーション の好例ではないかと感じました。 日本でもこのような「イノベーション」がもっともっと増えると良いですね。
by shinya_fujimura
| 2011-07-03 11:39
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