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ボストン留学記


ケネディスクール留学を終えた筆者が新しい挑戦を始めます。
by shinya_fujimura
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第259号 元外務省事務次官の交渉術と外資系コンサルの共通点 その1

元外務事務次官、薮中三十二氏の書かれた「国家の命運」を読了しました。
第一の印象は、

意外と、外資系コンサルと共通点があるな

というものです。
当然と言えば当然かもしれません。
筆者はアメリカとの交渉を担ってこられた方。
アメリカ系経営コンサルで重視されている方法論と、
筆者が経験上学んだ対米交渉術に共通点があるのは、
さほど不思議ではありません。

それはまず第一章に表れました。
「表現とプレゼンの重要性」という小見出しで始まる一節。
内容が同じだとしても、表現が違えば内容も異なると思われます
特に日本人とアメリカ人がコミュニケーションする際にはその差が際立ちます。
過去の私も含め、ほとんどの日本人はその違いを知りません。

薮中氏が指摘するように、対米交渉における表現とプレゼンのポイントは、
問題を認め、その上で、対策は大胆に、かつ目標は明確に

日本では無謬性と言いますか、過去の間違いを認めたくない傾向があり、
「すでに取り組んでいるがなかなか解決は難しい」
というようなトーンで話をすることが少なくありません。

しかし、それが問題を先送りしてしまいます。
一般的傾向として、アメリカ人はそのようなコミュニケーションが好きではないようです。

アメリカ人との交渉機会が多い方は、特に心しておきたいことではないでしょうか。

(つづく)

by shinya_fujimura | 2010-12-27 20:10 | 多事奏論
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