ボストン留学記


ケネディスクール留学を終えた筆者が新しい挑戦を始めます。
by shinya_fujimura
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

<   2010年 12月 ( 31 )   > この月の画像一覧


第263号 大晦日に振り返る ~目標は進んだか~

大晦日、いかがお過ごしでしょうか。
今年1年、いろいろなことがありました。
1年の最後のこの日に、私が今年ケネディスクールで目標としていたことがどれほど実現できたか、振り返ってみたいと思います。
(評価は○、△、×で)

1.Center for Public Leadership の活動に参加する
評価:○
9月の初めに Student Advisory Board (学生諮問会議)メンバーに応募しまして、書類選考と面接を経て、メンバーに選んでいただくことができました。活動自体はまだまだ道半ばですが、グローバル環境下におけるリーダーシップに関するワークショップを来年は創りたいと考えています。

2.Kennedy School Review の活動に参加する
評価:○
当初は運営メンバーに応募しようかとも思っていたのですが、仕事の内容を見た上で、編集よりは執筆の方が良いかなと思い、方針変更。論文プロポーザルは見事受諾され、ただいま執筆中。比較的順調と思います。

3.ハーバード・ビジネススクールと共催の社会起業カンファレンスの活動に参加する
評価:○
リーダーシップチームとして関わることは断念しましたが、ワークショップ・マネジャーになりました。12月に始まったばかりの活動なのでこれからが本番ですが、3月5日、6日のカンファレンスに向けて、これから気合い入れていきます!

4.ケネディスクール学生会の活動に参加する
評価:△
留学生コミッティーへの参加は果たしたのですが、その活動が停滞気味。学生会内部のみならず、大学側との交渉も必要なため一筋縄ではいかないのですが、1月以降は少しスピードアップできればと思っています。

5.ボーゲル塾に参加する
評価:△
いまのところ、楽しめてはいますが、がんばればもっと多くのモノが得られるように思います。3月に私の所属するグループの発表があるので、そこがヤマですね。

6.ジャパン・トリップの運営に参加する
評価:△
こちらは、まだまだこれからですね。

7.ボストン日本人研究者交流会に参加する
評価:△
結局、1回しか参加できませんでした。1月からは出来る限り参加したいと思います。

以上が、私が渡米前に参加しようと決めていた活動です。
なんとか「参加」程度はできたかなという秋学期。
1月以降の課題は、さらなる活動の活発化です。

これらの機会は、日本では得ることのできない貴重なものばかり。
来年は最大限に活用できるよう、がんばります!
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-31 00:43 | ケネディスクールでの生活

第262号 帰省の季節 こたつにみかん 坂の上の雲

地方出身者にとって、帰省は特別な意味を持つものです。
12月30日、今日は帰省のピークだとか。
私も愛媛・松山に帰省します。
帰京便(ANA)は、1月5日まで全便満席。
今年は4日(火)から仕事はじめという方も多いでしょうが、
少し休みを延ばして羽を伸ばすという方も多いのかもしれません。

愛媛と言えば、みかん。
昨年だか、一昨年だったか、松山空港ではポンジュースが振る舞われていました。
都市伝説にもなった、あの「ポンジュースが出る蛇口」です。
なかなか粋なサービスをするものです。

お正月と言えば、こたつでみかん。
うちは祖父がみかん山を持っていましたから、
祖父母と一緒にみかんの収穫に行き、
取り立てのみかんをよく食べたものです。

松山と言えば、坂の上の雲。
わが母校、松山東高等学校は、秋山眞之や正岡子規が学んだ旧制松山中学にあたります。
郷土の偉人に想いを馳せ、一歩でも二歩でも大先輩に近づきたい 
そういう想いを新たにすることができるのも、母校のおかげです。

こたつにみかん 思い起こすは幼き頃 坂の上には雲がありけり
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-30 14:14 | 多事奏論

第261号 お正月に、サンクスギビング

サンクスギビングの日、街はとても静かでした。授業に出るため学校に行っても人影はまばら。
ケネディスクールのある人からのメール。こんな一文がありました。
"It is a tradition in the United States to use this weekend as an opportunity to reflect on our lives and to give thanks."
「サンクスギビングの週末。アメリカ合衆国では、人生を振り返り、そして感謝することが、古くからの習慣となっています。」

ツイッターでお世話になっているハーバード・ビジネススクールのemy_wngさんはこんなつぶやきをされていました。
「某教授が全校生徒へThanksgiving休暇前のメッセージ。『スローダウンして、ステップバックして。自分が恵まれているなと思うことを100個声を出して言ってみよう。』心が温かくなった。『ありがとう』と言いたくなった。」

日本の勤労感謝の日は、アメリカのサンクスギビングに倣ったのか倣ってないのかわかりませんが、日本ではどうやらお正月が、アメリカのサンクスギビングにあたるような気がします。

最後にご紹介するのは、サンクスギビングの雰囲気が伝わる、心温まるビデオ。私の友人や住んでいる寮も映っています。

What are you thankful for? : Harvard Ed School gives thanks. http://bit.ly/hFFKg5
あなたは何に感謝しますか?
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-29 23:00 | ケネディスクールでの生活

第260号 元外務省事務次官の交渉術と外資系コンサルの共通点 その2

薮中三十二著「国家の命運」
その中には外資系コンサルで教わる方法論と共通するものが含まれています。

第四章「外交交渉の要諦」はまさにそんな章でした。
その中でも「ロジック」について筆者が語っている部分には
非常に共感しました。

「オフェンスとロジックが大事」
「文化や習慣、育ちも思考形態も違う相手と話す場合、ロジックがないと話がかみ合わない」
「ロジック、というのは、『世界共通用語』」
「国際社会における交渉ごとは、世界共通用語としてのロジックを用いた説明と主張が決定的に重要となる」

「ロジック」というと、ともすれば数学や物理のように、
何か絶対的真理のようなものを求めるために使われるようなイメージがあります。
しかしコミュニケーションにおけるロジックというのは、
必ずしもそういうイメージではありません。

それは筆者が言うように、「共通用語」とも言うべきものであり、
「ロジック」があるからこそ、異文化の背景を持つ人たちとのコミュニケーションも可能になると言えます。
これはまさに私がコンサル時代に学んだことでした。

特にアメリカ人に限らず、文化的背景が違うからこそ、
「ロジック」が必要ということです。

日本人の国際化を推進するのであれば、
単に英語を身につけるのみならず、
「ロジック」を用いた「話し合いのスキル」を磨くことが不可欠であり、
そのような方法論を教育に取り入れる必要があると思います。
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-28 11:25 | 多事奏論

第259号 元外務省事務次官の交渉術と外資系コンサルの共通点 その1

元外務事務次官、薮中三十二氏の書かれた「国家の命運」を読了しました。
第一の印象は、

意外と、外資系コンサルと共通点があるな

というものです。
当然と言えば当然かもしれません。
筆者はアメリカとの交渉を担ってこられた方。
アメリカ系経営コンサルで重視されている方法論と、
筆者が経験上学んだ対米交渉術に共通点があるのは、
さほど不思議ではありません。

それはまず第一章に表れました。
「表現とプレゼンの重要性」という小見出しで始まる一節。
内容が同じだとしても、表現が違えば内容も異なると思われます
特に日本人とアメリカ人がコミュニケーションする際にはその差が際立ちます。
過去の私も含め、ほとんどの日本人はその違いを知りません。

薮中氏が指摘するように、対米交渉における表現とプレゼンのポイントは、
問題を認め、その上で、対策は大胆に、かつ目標は明確に

日本では無謬性と言いますか、過去の間違いを認めたくない傾向があり、
「すでに取り組んでいるがなかなか解決は難しい」
というようなトーンで話をすることが少なくありません。

しかし、それが問題を先送りしてしまいます。
一般的傾向として、アメリカ人はそのようなコミュニケーションが好きではないようです。

アメリカ人との交渉機会が多い方は、特に心しておきたいことではないでしょうか。

(つづく)
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-27 20:10 | 多事奏論

第258号 職場におけるイジメと辞める自由 その2

私がいた会社は米国系の会社でした。
随分と怒られたものです。
ただ、「喉元過ぎれば」と言いますか、
今となってはそんなに記憶に残っていません。

しかし、日本の会社・組織とは大きな違いがありました。
それは外資であれば一定程度、どの会社にもあるものだろうと思います。
ポジティブに言えば、私には「辞める自由」がありました。

それは2つの意味があります。
1つは、いついかなるときも辞めなければならなくなるリスクがあるということ
もう1つは、辞めた後も、それなりに仕事が見つけられるということ
です。

理想的には、一人一人が「辞めた後も、それなりに仕事が見つけられる」
ようになっていると良いでしょう。
そうなれば、職場のイジメに耐える必要もないかもしれません。
「こんな会社、こっちから願い下げだ!」
そうやってタンカを切ることもできるかもしれません。
ストレスをためる必要もありません。

こんな環境を実現するためには、もちろん個人の努力だけでは不十分でしょう。
転職活動期間中の失業手当といった制度的サポートや、
転職市場の一層の活性化、そしてそのための企業の受け入れ態勢の柔軟化
などが必要となると思われます。

ただこのような制度的変化は、起こるか起こらないか、誰にもわかりません。
一方で一つの会社に勤めあげることも、日に日に難しくなっているように思えます。

そんな状況下で言えることは
「これからは会社を辞めることがあることを前提に、自分のキャリア設計をしていく必要がある」ということ。

そしてその方がプレッシャーはきついかもしれないものの、
少なくとも自分の人生、自分で決めた そういう感覚が持てるかもしれません。

どういう人生を歩みたいかは、人それぞれ。
自分で自分の人生決めたければ、前を向いて走るしかなさそうです。
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-26 18:50 | 多事奏論

第257号 未来に希望が持てるように

録り置きしてあったカンブリア宮殿を観る。
今回の特集は、ボルボを買収した中国の自動車メーカー、吉利(Geely)自動車。
研究開発担当の副総裁は、広島大学で博士号取得。
その後も助手として数年日本で暮らした経験があり、
日本語がペラペラだった。

そんな吉利自動車は、他の中国自動車メーカーと一線を画し始めている。
その要因は、オリジナルデザインの車。
ホンダ等外資と合弁を組んだ他の中国メーカーと異なり、
独自デザインの追求を行っていると言う。
また安全性の追求のために、自社で車の衝突実験を行う施設も持つ。

一方では吉利大学を創設。
そこでモデル(ファッション系)の養成まで行っている。
もちろん自動車販売のため。英語も勉強できるらしい。
ちなみに大卒就職難の中国でも吉利大学卒業生の就職率は95%

このような数々の挑戦を行っている吉利自動車。副総裁・趙福全曰く
明日はだめでも明後日は必ず良くなるという希望を持たせることが重要

そして、その希望に現実味を持たせるためには、
将来への投資が必要
私はそう思う。

日本は将来への投資が足りない
例えば科学技術予算、対GDP比で見たときにアメリカに負けている。
総額でいえば、アメリカは日本の2~3倍。
これでは勝てるわけがない。

将来につながらない経費は思い切って削り、
将来につながる投資を増やすための借金であれば、
まだまだ納得がいく。

そんな決断のできる、勇気ある政治家に登場してほしい。
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-25 18:42 | 多事奏論

第256号 クリスマス・イブに最高の街 TOKYO

日本と言えば、なに?

一昔前であれば、テクノロジーというような答えが返ってきたかもしれません。
しかし私がボストンで耳にするのはテクノロジーではありません。
もっとも多く耳にしたのは「フード」「食べ物」です。
逆にテクノロジーに関しては「中国」「インド」という声も多く聞かれました。

私は日本のテクノロジーが中国やインドに劣っているなどとは思いませんが、
その差が詰まってきているのは確かなのかと感じます。
テクノロジーに関してはまた後日論ずるとして、ここでは「フード」の話に絞りたいと思います。

私は現在一時帰国中で日本に滞在していますが、
「東京に帰る」とアメリカ人の友人に言ったとき
“I envy you.” 「いいね。うらやましい」
というような反応が多く返ってきました。

最近、CNNの調査で世界で最も魅力ある都市にも選ばれたという東京
フードはもちろんのこと、ファッションやエンタテインメントを含め
総合的に「魅力的な都市」であると言えそうです。

ならば、この長所を生かさない手はないでしょう。
羽田国際化と絡めて、ここで一気に外国人観光客が訪れやすい環境を整え、
世界一魅力的な都市 東京
という、かけがえのないすばらしいブランドを総力かけて維持していくべきと思います。

そのためにはより多くの観光ビザを発給したり、
英語や中国語のガイドを養成したりするなど、
外国人にとって快適な「場」づくりが欠かせないと思います。

そして日本人が外国人と触れ合う機会を増やす。
それを新たな開国の足掛かりにすべきでしょう。

外国人と会ったこともないのに英語を勉強する気になれという方が無理です。
英語教育法の大改革も当然必要ですが、
それと同様に、外国人と話す機会を増やすことが大事でしょう。
友達ができれば、自然に語学は上達するはずです。

世界一魅力的な都市 TOKYO というブランド
何度も言いますが、これを生かさない手はありません。
クリスマス・イブを過ごすのに最高の街。
世界中から恋人たちが集まってくる街。
そんな街を目指して見るのも良いかもしれません。
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-24 17:40 | 多事奏論

第255号 職場におけるイジメと辞める自由 その1

東京某所のサンマルクでコーヒーを飲んでいたときのこと。
カウンター席の隣に30歳前後と思しき2人の男性が座りました。
一方は不動産らしき会社の支店長、もう一方はその辺りの地域を担当するエリアマネージャーのようです。

最初は世間話をしていたのですが、
次第にエリアマネージャーの口調がきつくなっていきます。
「職場で嫌いな人は誰?これは俺の中にとどめておくからさ」
「決起ってどういう意味?きみ、数ヶ月前xx店に来るとき、決起するって言ったよね?」
「忘れてんでしょ。メモ取るってことの意味、わかってる?見返すためだろ。
でも決起したことも覚えてねーんじゃ、それ以前の問題だよ」

あまり街角でこういう光景に出くわしたことはなかったので、
ビックリしてしまいました。
これだけのプレッシャーをかけられて、
あの支店長は今後どういう境遇に置かれるのでしょうか。

私はその会話を聞いてる間、
「このエリアマネージャー、ひどい上司だな」
と、ずーっと思っていました。
でも転職がそんなに容易ではない日本では、耐えなきゃならないんだよな。
そんなことを考えていました。

快適なストレスの少ない職場、かつ、安定した雇用
が実現できればそれに越したことはないでしょう。
もしかしたら高度成長期の日本の会社はそれに近かったかもしれません。
それは高度経済成長という時代と日本的価値観の結合がもたらした、
一種の奇跡だったのかもしれません。

(つづく)
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-23 20:56 | 多事奏論

第254号 解雇権と労働者保護

最近、会社の解雇権の硬直性を批判する書籍を目にすることがありました。
会社の解雇権の柔軟化は、会社にとっては利益向上に資するでしょう。
ただ、解雇されたときに次の職が見つからないようでは、会社にばかり有利な制度になりかねません。
「辞めた後も、それなりに仕事が見つけられる」あるいは「生きていける」
そういう状況でなければ、事態が悪化する懸念は払しょくできません。

北欧などは、会社の解雇権が日本よりも保障されている代わりに、
失業保険等の被解雇者保護も手厚いと聞きます。
しかし、解雇権は保護されず、被解雇者保護が手厚いという一方的な労働者保護という状況ではありません。
もし仮に日本が北欧モデルを追求するならば、
企業の解雇する権利を強化したうえで、失業保険等を手厚くすることになるのでしょう。

仮に日本が現在の解雇権濫用の法理を維持しつつ、
かつ、最低賃金の上昇等により労働者を保護する政策を強化するならば、
それは世界に類のない政治制度を求めることになるかもしれません。
実現不可能な制度を求めることになるかもしれません。

私たちは、選択を迫られているように思えます。
[PR]

by shinya_fujimura | 2010-12-22 10:10 | 多事奏論