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リベラルアーツという言葉を聞くと、「教養」あるいは「知識の豊富さ」と同一視する人もいます。
しかし私は違う見方をしています。 昨日聞いた講演で、ある方がこんなことをおっしゃっていました。 リベラルアーツとは、社会が変化していることに対する気付きと古典との対話 なるほど。私も大筋同意です。特に「古典との対話」というのは、その通りだなと思わされるところがあります。なぜなら、古典、すなわち昔から広く読まれて評価されている読み物は、きっと現代にも通じる何かが含まれているに違いないと思うからです。 例えば歴史上の人物が、どんな状況で何を考えどのように決断し行動したのか、またその結果どうなったのかを知ることは、人生訓になります。 一方で、不易流行ではありませんが、何が変化しているかを見極めそのことを認識し、かつ自分の行動を変え結果を出すことも、現代に求められていることでしょう。 ではそのためにはどうすれば良いのでしょうか? 私は、その答えの一つは科学的思考法だと思っています。 イギリスで比較文化論を学んだとき、人類の知のあり方は主として四つだと習いました。それは、 弁証 類推 演繹 帰納 弁証や類推は古くから行われた方法論です。一方、演繹と帰納はまさに科学的思考法の根幹です。最近はやりのロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングもこの概念の中に包摂することができるでしょう。 しかるに日本では科学的思考法を鍛える方法が不足しているように思います。文系だから科学的じゃなくて良いという訳ではないでしょう。私は最近下記のような趣旨の記事を見てがく然としました。 原発は温暖化対策にはならない。なぜなら日本は過去数十年間原発を推進してきたのに、温暖化ガス排出量は減っていないのだから。 何が問題かお分かりでしょうか。 この記事を書かれた方は東大文系卒の某社編集委員でした。 科学的思考法、リベラルアーツに欠かせないと思います。
by shinya_fujimura
| 2011-10-07 15:22
| 人づくり試論
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