最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2012年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
日曜日の朝、ある番組で野村克也前楽天監督が本田圭佑についてインタビューを受けていた。野村前監督によれば、本田の金髪は「日本人としてけしからん」ということらしい。いかにも彼らしいご意見だ。
本当に本田圭佑は日本人らしくない、あるいは日本人としての良さを持っていないのだろうか。 最近放送されたNHKの特集番組では、今年欧州CL等三冠を達成したインテルミラノの監督は本田のことをこう評していた。 「彼はどんな監督にも好かれる素質を持っている。チームのためにプレーできる選手だからね」 日本では個人プレーに走り過ぎと評されることも多い本田。しかしヨーロッパに行けばチームプレーの選手とされる。それは日本人が誇ってきた日本人の特質そのものとは言えないだろうか。 一方で彼は、日本人にはなかなかない卓越したチャレンジ精神の持ち主とも言える。上述のNHKの番組で、彼はこんな趣旨のことを言っていた。 「慣れというのは人間としてすごい能力だけど、成長を止めてしまうものでもある」 「僕の人生、リスクばっかりなんでね。リスクはとっていかないと」 英語圏では手慣れた仕事のことを comfort zone (=快適な範囲)と呼んだりする。そして、comfort zone を自ら出なければ、すなわち自ら殻を破らなければ成長はない、と。 また、リスクは日本語では「危険」と訳されることが多いけれども、それも正確ではない。リスクとは失敗する危険性と同じくらいの確率で成功する可能性をも孕んだものだ。明らかに失敗の危険しかないものに突っ込んでいくことは、「リスクをとる」とは言わない。それはただの無鉄砲だ。「リスクを取る」とは、「より大きな成功をつかむチャンスに自ら挑む」ことだ。 先日ツイッター上でこんなつぶやきを見かけた。 「ないからこそ、生まれる。中国人は礼儀がないから、儒教が生まれた。英米人はずるいから、フェアプレーの精神が生まれた。日本人は勇気がないから、武士道が生まれた」 本田圭佑ほど勇気のある日本人はどれだけいるだろうか。彼ほど武士道的精神で殻を打ち破ろうとし、日本人の限界を卓越しようとしている日本人はどれだけいるだろうか。彼が「リスクを取る」姿は非常に武士道的だと感じるのは私だけだろうか。 本田圭佑ほど、日本人らしく、日本人らしい心構え・武士道精神で世界に挑戦している人は、そうそういないかもしれない。そうだとすれば、「日本人としてけしからん」とは、少なくとも私には言えそうにない。 今日もそんな彼の勇姿を楽しみに、午前3時、新宿集合だ!
by shinya_fujimura
| 2010-06-24 17:46
| スポーツ
|
ファン申請 |
||